村上朝日堂 はいほー! / 村上春樹
村上朝日堂第二弾。
安西水丸とのコラボはまだまだ続く。
この本は「村上朝日堂」と違って「ハイファッション」という雑誌に掲載された文章。
軽さは変わらないが、意図的な軽さを押さえて、村上春樹らしいエッセイ集に仕上がっている。
改めて読み返すと、「そうなんだ、なるほどね」という事実をいろいろ知ることができて面白い。
村上春樹の夢について。
彼の当時の夢は「双子の姉妹と付き合うこと」。
なるほどね。
「1973年」では確かに双子が重要な役割を果たしていた。
そして彼は実際に「スペースシップ」と言う名の古いピンボールを所有していたことがある。
なるほどね。
これも「1973年」だ。
彼は自分の身を削りながら書くタイプの作家ではないが、やはりこうやって何らかの形で作品が彼の人生に関わってきていたことがよくわかる。
そんなこととは別に、現在議論になっている教育の問題について20年以上前から彼はこんなことを言っている。
普通の6歳の子供がどうしてバイリンガルにならなくちゃいけないのか僕には全然理解出来ない。
日本語もちゃんとできない子供が表層的にちょこっとバイリンガルができてそこにいったい何の意味があるのだろう?
何度も言うようだけれど、才能かあるいは必要があれば、子供英会話教室に通わなくたって英会話は人生のどこかの段階でちゃんとできるようになる。
大事なことはまず自分という人間がどういうものに興味があるのかを見定めることだろう。
どうでもいい事柄、するどい洞察眼に
うさぎ亭のこと
作者の素顔が垣間見える
村上春樹の
安西水丸とのコラボはまだまだ続く。
この本は「村上朝日堂」と違って「ハイファッション」という雑誌に掲載された文章。
軽さは変わらないが、意図的な軽さを押さえて、村上春樹らしいエッセイ集に仕上がっている。
改めて読み返すと、「そうなんだ、なるほどね」という事実をいろいろ知ることができて面白い。
村上春樹の夢について。
彼の当時の夢は「双子の姉妹と付き合うこと」。
なるほどね。
「1973年」では確かに双子が重要な役割を果たしていた。
そして彼は実際に「スペースシップ」と言う名の古いピンボールを所有していたことがある。
なるほどね。
これも「1973年」だ。
彼は自分の身を削りながら書くタイプの作家ではないが、やはりこうやって何らかの形で作品が彼の人生に関わってきていたことがよくわかる。
そんなこととは別に、現在議論になっている教育の問題について20年以上前から彼はこんなことを言っている。
普通の6歳の子供がどうしてバイリンガルにならなくちゃいけないのか僕には全然理解出来ない。
日本語もちゃんとできない子供が表層的にちょこっとバイリンガルができてそこにいったい何の意味があるのだろう?
何度も言うようだけれど、才能かあるいは必要があれば、子供英会話教室に通わなくたって英会話は人生のどこかの段階でちゃんとできるようになる。
大事なことはまず自分という人間がどういうものに興味があるのかを見定めることだろう。
村上朝日堂はいほー! (新潮文庫)
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村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 70789
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日常生活は宇宙よりもひろい?どうでもいい事柄、するどい洞察眼に
うさぎ亭のこと
作者の素顔が垣間見える
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