夜のくもざる / 村上春樹
村上朝日堂の短編集。
安西水丸のカラーの挿絵がうれしい。
村上春樹の超短編に会わせたナンセンスな安西水丸の挿絵は、不思議な緊張感がある。
事情を知らずに読み始めたときに、既視感を感じた。
以前どこかでこんな感じの文章を読んだことがある。
そのモヤモヤは、「あとがき」を読んで氷解した。
この本の短編は広告に使われたもので、その依頼者はなんと糸井重里だったからだ。
そう、この文章の雰囲気は「夢で会いましょう」の雰囲気と非常に良く似ていたのだ。
彼の作品の「ファミリー・アフェア」という短編のなかで、主人公が妹に強烈に批判されるシーンが出てくる。
「つまらない冗談」。
その「つまらない冗談」が炸裂しているのがこの「夜のくもざる」。
これほど楽しい短編集がそこいらじゅうに溢れている訳はない。
冗談を語り、哲学を醸す。
切りつめられ練られた文章とおしゃれなイラスト・・・
とにかく可笑しい
がちゃがちゃマシーンのような作品集。
安西水丸のカラーの挿絵がうれしい。
村上春樹の超短編に会わせたナンセンスな安西水丸の挿絵は、不思議な緊張感がある。
事情を知らずに読み始めたときに、既視感を感じた。
以前どこかでこんな感じの文章を読んだことがある。
そのモヤモヤは、「あとがき」を読んで氷解した。
この本の短編は広告に使われたもので、その依頼者はなんと糸井重里だったからだ。
そう、この文章の雰囲気は「夢で会いましょう」の雰囲気と非常に良く似ていたのだ。
彼の作品の「ファミリー・アフェア」という短編のなかで、主人公が妹に強烈に批判されるシーンが出てくる。
「つまらない冗談」。
その「つまらない冗談」が炸裂しているのがこの「夜のくもざる」。
これほど楽しい短編集がそこいらじゅうに溢れている訳はない。
夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説 (新潮文庫)
posted with amazlet at 10.03.17
村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 77599
新潮社
売り上げランキング: 77599
おすすめ度の平均:
春樹の「軽み」が凝縮された作品集冗談を語り、哲学を醸す。
切りつめられ練られた文章とおしゃれなイラスト・・・
とにかく可笑しい
がちゃがちゃマシーンのような作品集。