[A] Across The Universe -6ページ目

遠い太鼓 / 村上春樹

村上春樹の紀行文。
正確には紀行文ではなく、紀行エッセイ。

紀行文も紀行エッセイも同じようなものだが、村上春樹の紀行「エッセイ」には文体の「スマートさ」から離れたユーモアが感じられる。

村上春樹が1986年秋から1989年秋までの3年間を暮らした、ギリシアとイタリア。

欧州での生活を始めた初期のイタリアの文章からは、言いようもない彼の疲労が感じ取れる。

そして読む者も疲労を感じてしまう。
このままこの分厚い本を読み進めて良いのやら・・・

しかし、欧州での生活が進むにつれ彼の筆も滑らかにすべり始める。
描写にユーモアが混じり始める。
読む者も彼の生活を想像上での追体験をすることにより、楽しさを共有することになる。

あとは彼独特の文章で一気に最後まで読ませてしまう。


村上春樹ファンにとっては、彼が欧州で過ごしたこの3年間に生まれた作品に興味が向く。

彼がこの3年間に仕上げた作品は「ノルウェイの森」と「ダンス・ダンス・ダンス」。
そうか、あの頃彼は欧州にいたのだ。

正確な日時などどうでも良い。
あの作品をタイムリーに読んだ者なら、あの時代感覚は肌で覚えている。
あの作品は欧州の空気の中で書かれていた。


読む者が「一度は訪れてみたい」という感想を「抱かない」のが彼の紀行エッセイ。

しかしあとがきで書かれているが、二度と行きたくないと思いつつ、時間が経つとまた訪れてみたくなるのが彼の行った場所。

言われてみると、いつか読み返してみたくなるのも村上春樹の紀行エッセイである。







遠い太鼓 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
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おすすめ度の平均: 5.0
5 これを読んで海外へ!!
5 決してガイドブックではない
5 40を手前にしてチャレンジをした作品であったということが分かる。 
5 読むと旅に出たくなる本
5 旅行記






東京奇譚集  /  村上春樹

奇譚。

不思議な話。

奇譚集というからには、村上春樹の手による不思議な話がつまっている。
ような題名だが、実は奇譚というほどでもない。

そもそも村上春樹の短編は「奇譚」がかっているものが多い傾向にある。

5つの話で構成されるこの短編集は、村上春樹ファンには違和感の無いストーリーが多い。

それでも、最初の話「偶然の旅人」は村上春樹の体験談とともに描かれており、読者にとっても「あり得ない」ほどの奇譚でもなく、印象深い。


JAZZバーで冴えない演奏をするトミー・フラナガン。
そこで、せめて彼に弾いて欲しい曲を2曲願う村上春樹。

とある人が、カフェで読書しているときに出会った人妻。
彼女は偶然にも隣の席で同じ本を読んでいた。

深い仲になりそうになるも、彼の素性から先には進めず。
その彼の素性から疎遠になっていた姉に、思いもかけず連絡をとることになる。

そこで起きたシンクロニシティとは。

奇譚集というほどではないが、ある種独特の雰囲気を持った短編集であることに相違ない。






東京奇譚集 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
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夢で会いましょう / 村上春樹・糸井重里

不思議な作品集。

なぜか村上春樹と糸井重里が組んで作り出した。

それもカタカナの言葉をずらずらとならべて各自がその言葉をテーマに文章を書く。

村上春樹、糸井重里この二人が組んだ文章が面白くないはずがない。

村上春樹は本書の最初に、彼と糸井重里の文章の違いは記号をつけなくとも読者にはわかるはず、と言っている。

この本を初めて読んだのは確か、高校時代。
当時はどちらの作品かなど見当もつかなかった。

しかし、今では全部とはいわないまでも、8割くらいはどちらが書いたのかわかるようになった。
だから、何だ、と言われても別に何もない。

この作品集も、とりたてて言及することはない。

ただし、非常に面白いことだけは確かなことだ。






夢で会いましょう (講談社文庫)
村上 春樹 糸井 重里
講談社
売り上げランキング: 113598
おすすめ度の平均: 4.0
2 小説を消費するということ
5 摩訶不思議なショートショート
4 サーファーとシティ・ボーイ
3 正直・・・
4 ショートショート






神の子どもたちはみな踊る / 村上春樹

「地震のあとで」というテーマで書かれた短編集。

地震とは。

そう。
あの1995年の阪神淡路大震災。


すべての話に震災が絡んでくる。

この短編集は私にとって特別な位置づけにある。
といっても、最初の話が「UFOが釧路に降りる」という題名で、私が釧路出身だからに過ぎないのだが・・・

おそらく村上春樹も釧路を訪れたことがあるのだろう。
春先の道脇の除雪された黒ずんだ雪や、街のはずれの石屋とラブホの並んだ通りなど、釧路に住んだことがあれば、ありありと目に浮かぶ場面が登場する。


震災を受けて書かれた、という背景からか、全体のトーンは総じて暗い。

しかし、震災がメインテーマになっている話は一つもない。
でも、あの悲劇の記憶が静かに重くひとつひとつの話に絡んでくる。


唯一、「蜂蜜パイ」という作品のみが心を落ち着かせてくれる。
女一人、男二人。
ずっと仲良くやってきた三人の関係が少しずつ変わっていく。
それでも絶妙なバランスをとりながら関係は継続していく。
みんな最後まで仲が良いのに、微妙に関係がずれていく。

柔らかな希望がこの作品にはある。

この作品集の最後にこの作品を配列したのは、やはりかすかな希望を見たいと言う村上春樹の願望もあるのかもしれない。

なんとなく「ノルウェーの森」を思い起こさせつつ、まったくフレーバーの違う作品に仕上がっている。





神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 19866
おすすめ度の平均: 4.5
3 短いからこそのよさ。
5 個人的には『タイランド』も好みですが
5 感激のかえるくんが震災を救う
3 実体のない水
4 人の心の拠り所とは






スプートニクの恋人 / 村上春樹

村上春樹にとっては少し変わった(他の作品も変わっているが)恋愛小説。

主要登場人物は3人。
村上作品は主要登場人物が3人のことが多い。

ただし、今回は多少人物の関係性が他の小説とは異なる。
そして、ストーリーの展開も他の作品とは異なっている。

人物の関係性については読んでいただくとして、ストーリーの主題がこれまでと違うことが面白い。
他の小説であれば「生と死」が大きなテーマとなっている。

この小説は「生」に重きを置かれて書かれているような気がする。


確かに途中「すみれ」に絡んで死が意識されないわけではない。
しかし、それは飽くまで仮定としての死であって、存在の消滅にはつながらない。

そして、結末に向けての展開がやや唐突な感がある。

他の作品も確かな解が示されているわけではないが、この作品についてはとにかく解も何もあったものではない。

最後の最後の展開は非常に驚く。


そこまで投げ出して私たちはあなたの何を理解すればよいのだろう。

作品自体が難しい訳ではないのに、トータルではやはり難解だ。




スプートニクの恋人 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
売り上げランキング: 9784
おすすめ度の平均: 4.0
4 スプートニクの恋人
4 最初は好きではなかった。けど・・・
5 こっちの方が100%の恋愛小説
3 慣れが必要か
5 徹底的な孤独と喪失感に満たされた恋愛小説






約束された場所で / 村上春樹

「アンダーグラウンド」と対になる作品。


アンダーグラウンドが一貫して被害者からの視点だったことに対し、今作では村上春樹が対象となるオウムとは何だったのか、と振り返りつつ元信者にインタビューを行った。

インタビューという点においては同じだが、村上春樹のスタンスがやや異なる。
アンダーグラウンドでは村上は聞き手に徹しているのに対し、今回はインタビュー中に間の手を入れ、疑問を呈している。
それが、読み手の疑問を的確に代弁しているからすごい。


しかし、読み進めていくにつれて、違和感が生じる。

ここに出てくるオウムの元信者は、みんなクレバーでピュアだから。

理屈っぽい人もいれば、本当の意味での「純」な雰囲気の人もいる。

対して被害者側がメインの「アンダーグラウンド」では、被害者のキャラクターはとにかく様々。
庶民の生活とは、そんなところだろう。

なぜにオウム信者はピュアな感じがするのか。
いや、だからこそ外界から隔絶したサティアンでしか暮らせなかったのだ。

世の中とは種々雑多、綺麗なものの裏側にはべっとりした汚染物質がついている。
でもそんな裏側を抱えつつ、みんな生活を送っている。

その現実に目を向けたくなければ、現実世界から逃避しなければならない。
その場所がサティアンで完結するオウムだった。


完璧すぎる世界はどこかおかしい。

村上春樹はそんなニュアンスのことをサリン事件のずっと前に「世界の終わり・・・」で語らせていた。

アンダーグラウンドを読んだ方は是非こちらも読んでいただきたい。
そのコントラストにきっと驚かれるだろうから。





約束された場所で―underground 2 (文春文庫)
村上 春樹
文芸春秋
売り上げランキング: 10104
おすすめ度の平均: 4.5
5 今だからこそ、もう一度読み返すべき一冊
5 元優等生達の「正義」について
5 1Q84
4 普通って何だろうね 
4 オウムの闇が考察出来る(元)信者へのインタービュー集+河合氏との対談&後書き






アンダーグラウンド / 村上春樹

厳密には村上春樹の作品とは言えない。
彼が書いているわけではないから。

しかし、証言した60人近くを、ほとんど村上春樹がインタビューしている。
彼が書くのは、インタビューした方の印象とその背景のみ。

危機的な状況から回復したが、まだうまく話せない方と面会した際の状況(一人)だけを村上春樹が描写している。
そこで、あれだけ生と死を描写してきた村上春樹が、「生きる」ということがどういうことなのかと言う「根源的な命題」に直面した、と書いている。


以前から生と死をテーマに書いてきた作家が、圧倒的な事実を目の前にして「生という根源的な命題」とまでいわざるを得ない状況がそこにあったということだ。



1995年3月20日。
地下鉄サリン事件が起きた日のことは今でもはっきり覚えている。
当時、茅場町の近くにオフィスがあった。
鳴り響くサイレンの音。

当時私も東西線で通勤しており、路線こそ違え、一つ間違うと被害者だったかもしれない。
都内に通勤する方は、そんな方がたくさんいただろう。

たまたまその日が早く出る日だった人、遅く出る日だった人。

運悪く乗り合わせたものの、運良く被害が軽症で済んだ人。


多くの方が命を落とした阪神大震災の2ヶ月後、テロによって12人の方が命を落とし、数えきれない方々がその後の人生を大きく変えることになった。

なんの落ち度もない方々が、訳の分からない連中によって被害に遭い、社会復帰後も後遺症から来る能率の低下等により会社をやめざるを得ないなどの二次被害を受けた。

あの理不尽な事件をどう総括すれば良いのか。
麻原が死刑になったとしても、未だに消すことが出来ない漠然とした不安。



千代田線の駅員だった方の証言が重い。

彼は、「オウムみたいな人間たちが出てこざるを得なかった社会風土というものを私は既に知っていた」と言う。
日々駅で多数の人間に接していると、マイナスの面がよく見えると。
他人の批判はしても自分の責任は果たさない、そんな人間が1995年当時既に増えていたということだ。

あれからもうすぐ15年が経つ。

あのようなものを生み出す社会が変わったと言える自信が私にはない。






アンダーグラウンド (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
売り上げランキング: 6135
おすすめ度の平均: 4.5
5 恐ろしいです、こんなことが実際起こったと思うと・・・
5 真のサリン事件の記録であり、マスコミが放送しない被害者の方々の真実の物語
5 「世界の圧倒的暴力」と「作家の倫理」について
5 時間は流れるが…
5 人間社会という薮の中の中の真実






ねじまき鳥クロニクル / 村上春樹

とにかく長くて難解なストーリーだ。
最後にたどり着くまでに何度も「やれやれ」と思う。

クリーニングに出しておいたワンピースとともに突然姿を消した妻を探し、岡田トオルの果てしない苦闘が始まる。

その妻探しの過程で幾度となく登場し、行く手を阻むのが義兄の綿谷ノボル。
学者にして、その後衆議院議員となる彼はまったくつかみ所がないが、読む者の心の奥になにやら「イヤ」な感じを残し続ける。

家の裏にある路地を抜け、空き家の井戸に降りるところから物語は様々な方面に波及し、つながっていく。

空き家の向かいに住む笠原メイ。
いなくなった猫を探す加納マルタと妹のクレタ。
預言者の本田さんとノモンハンで一緒だった間宮中尉。
謎の事業を行なうナツメグと話すことが出来ないシナモン。


長編かつ展開が複雑であるために、何度読んでもこの物語の主題がわからない。

間宮中尉から送られてくる長い長い手紙は、何を暗示しているのだ。

井戸の中と右頬に出来たアザには何の関係があるのか。

ギターを持った男とバットと綿谷ノボルに何の関係があるのか。

最後にはすべてのツジツマが合うかのように物語は終わる。


そして、読んだ者の心の中にはある種のうまく説明できない違和感が残る。
いつかまた読んでみたら、ふと謎が解けるのではないかと考えてしまう。
何か重要なことを読み落としているのではないか、と不安になる。

こんな気分になるのは村上春樹の作品の中で「ねじまき鳥」だけである。

きっといつかまた読み返してしまう。




ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 4995
おすすめ度の平均: 4.5
5 僕は『ねじまき鳥クロニクル』(の目次)を20回読んだ
5 超傑作!
1 良さがわからない
1 これを傑作という今の読者層って・・・(苦笑)
5 いい本でした




ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 4898
おすすめ度の平均: 5.0
4 物語は続く
5 再読を終えて。
5 夢と現実とが交差した世界の表現に圧巻
5 小さな声で語られる、本当に大切な情報
4 少しずつだが見えてきた



ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 4978
おすすめ度の平均: 4.5
4 圧倒的な暴力
5 今までに味わったことのない読後感。大満足。
4 ねじまき鳥を読んで
5 兄の歪んだ欲動に魅入られた妹とその夫の愛と孤独な闘いと救済の物語
3 構成力の弱さ






ダンス・ダンス・ダンス / 村上春樹

青春三部作の続編。
とは言え、「羊をめぐる冒険」との間には「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」、「ノルウェイの森」が挟まっており、6年の歳月が経っている。

予期せぬ方向に話は展開し、死んでしまった鼠との約束を果たして帰路についてから数年。
「僕」は素晴らしく綺麗な耳を持つ「キキ」を探して、あの「いるかホテル」を目指して札幌へ降り立つ。
羊男に追われるようにして消えた「キキ」はどこにいるのか。

たどり着いた「ドルフィンホテル」は以前とまったく異なる近代化された高層ホテルへと変貌を遂げていた。

「羊をめぐる冒険」において「僕」を誘う案内人は「キキ」だった。
そしてこの物語の案内人は13歳の女の子「ユキ」。
芸術家と作家を両親に持つ美貌の少女は、時に不思議な能力を見せる。

物語は彼女をキーとして、様々な人間関係と事実関係が交錯していく。


何の手がかりもつかめないまま日々は過ぎるが、ふとしたことから再び羊男に出会う。
そこで羊男が「僕」与えたアドバイスは

「とびっきり上手く踊ること」。
音楽が続くかぎり。

「僕」はステップを踏み始める、正確に、上手に。

奇妙なつながりを見せながら展開する話は、最後には意外な展開を見せる。
そして「僕」はひとまわりして再び「いるかホテル」のフロントで働くユミヨシさんの元へ帰っていく。

これだけの長編を最後まで淡々と、それなのに飽きもせずに一気に読ませる村上春樹のテクニックに驚嘆する。


私はこの本を読んでまだ飲んだことがなかったカクテル「ピナコラーダ」に憧れた。
今でもあのココナッツミルクの香りがするカクテルを飲むと、ハワイでの「僕」と「ユキ」の開放的なシーンを思い出す。




ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
売り上げランキング: 2450
おすすめ度の平均: 4.5
4 ~ 踊っていたのか、踊らされていたのか。80年代への問いかけ。 ~
3 「世界」の「闇」のコンパクトさに注目
5 ダンスステップを上手に踏むように、私たちもこの社会で生かされていることに気づきました!
5 目的に縛られた世界へ
5 読み物としては四部作の中で一番面白いと私は思う





ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
売り上げランキング: 2326
おすすめ度の平均: 4.5
4 ~ システムと死の狭間で、静かに現実と闘う物語。 ~
4 reading in other ways
5 羊男とは 結局 何だったのか?
5 この社会でどうやって生き残るか・・・
5 ハワイ、そしてピナ・コラーダ



1973年のピンボール / 村上春樹

「風の歌を聴け」に続く青春3部作の2作目。

村上春樹の小説は、最近の著作を読んで再び初期に戻ると、いつも新たな発見がある。

今回の「1973年のピンボール」には「直子」と「双子」が登場する。

直子は「ノルウェーの森」、そして「双子」は「ねじまき鳥クロニクル」に登場する。

そして今回の物語で、鼠と僕は同じ時代を生きながら、最後まで会わず、言葉も交わさない。
それぞれが、それぞれの人生を淡々と歩んでいく。
そう、まさしく淡々と。

この「僕」と「鼠」が交わらないまま並行的に進行していくストーリー形態は「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に同じ。

僕は双子との奇妙で落ち着いた生活を淡々とこなし、配電盤の葬式に出かける。

鼠は女との生活を終わらせ、街を出る。

そして双子も最後には元の場所に帰る。


私が大好きな、ビートルズの「ラバーソウル」を残して。


初めて読んだときに感じる、癖のあるやや軽薄な雰囲気が漂う文章は、2度目、3度目と繰り返し読むたびに薄れて行き、そして新たな春樹ワールドへと読者を連れて行く。






1973年のピンボール (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
売り上げランキング: 6237
おすすめ度の平均: 4.0
1 いいきなもん
5 あれこれ興味深い作品
5 この頃から既にムラカミは・・・・・
3 青春の哀しみはもう理解できない
4 ゆとりの僕が解釈